平成21年10月27日
〜人を育てるということの楽しさ〜
プロ野球楽天の野村監督の記事が新聞を飾った。もう1年監督を務めたかったようだが、その願いはフロントには通じなかったようだ。
野村監督は監督の役割を「見つけ、育て、活かす」と定義しているという。また、「石の上にも3年、風雪5年」とその定義を実践するためには時間がかかるとも言う。
そして、「財を残すは下、仕事を残すは中、人を残すを上とす」という中国のことわざが好きで合わせて実践してきたそうだ。同監督のこうした趣旨を理解して、現在活躍する選手やコーチが大勢いる。両チームの選手に胴上げされたのはその証なのだろう。
人を教育して育てることは、まさに野村監督の言うとおりだと小職は共感している。
小職は現在、企業の若手社員の教育をコンサルタントとして担当している。社員を育成するということは、企業の危機管理にも繋がるから重要な仕事だと自負している。
この仕事を初めて約2年が経過したが、最初のうちは、多くの社員が「何だこのオヤジは」「警察OBで何ができるのか」という目で、渋々小職の厳しい講義やトレーニングに参加していた。当然、小職は予想していることなので、淡々とトレーニングを重ねる。そして、野村監督同様とは言わないが、数百人の中から、人を見つけるのである。
小職はこの第一段階の「見つける」が最も大事な部分だと思っている。沢山見つけることができれば、強いチームになることの半分以上は成功したようなものだと思っている。何故なら、これまで長年埋もれてきていた人の中から「見えない輝きのようなものを内包している人」を見つけるのだから、これは中々大変だ。数人見つけることができて、育て始めれば、それを見ている他の人々が、自ずと埋もれた人の中から少し顔を見せるので、それを見つけるのは徐々に簡単になってくる。あとは、時間はかかるが、次々に育てていけば良い。
若い人たちが会社という組織の中で、育ち、活躍してくれる姿を見ることは、実に微笑ましく、楽しい。最近は「あなたたちに元気をもらっている」と、逆に小職が感謝している。最近は、不景気、閉塞感という言葉が多用される日本だが、自分なりに一生懸命頑張ろうとする若者たちを何とか見つけて出して、育てることが、いくばくかの人生の先輩としての小職の仕事だと肝に銘じている。そして、一番弟子に抜かれる日を今から楽しみにしている。